オフィス・サンサーラ32
年目のごあいさつ

厳しい冬も明け方となり、立春を境に暖かくなる予報のこの頃ですが、2026年を迎え早々、急解凍するように新しい年の正体が現れ始めています。激動する国内外の様相には、もはや心理的距離を保ち難く、安心安全を求めるあまりに振り回されてしまうこともあるでしょう。

昨年、備えの意識についてもお話させて頂きましたが、さらに進んで、備わっていることを常態化する。しかしそれは「今あるもの、できること」を意識するのであって、先々末端まで守り固めることではありません。本当に大切なもの、こと。そこへと立ち帰ることはこれまでにも度々お話いたしました。

私事ではありますが、昨年秋に父を亡くしました。親を亡くすということは、自らの存在が地から離れるような心許無い感覚でもある。自分の命がどこから来て、どこへ行くのか。その一部始終を想うと、振り返る以上に向かう先こそが、ここからが自生の道とも思えてなりません。

自生とは、野生に近い捉え方があるようですが、与えられた環境の変化に適応しつつ、生き残りと可能性を懸けたブレークスルーを秘め備えている。その時、持てるもの、できることのみで。

いつかではない。今日の自分ならではの、あらゆるものが有り、無いのだと覚る。如何なる局面においても限られた条件、実力それこそが「備わっている自分」です。これを信用して使うのです。使い続けた結果人生にもたらされるのは、等身大の愛おしいものではないか。懸命に拓く生涯に潤いをもたらすのは魂に通じる、心の奥の細道を見出すことなのではないかと感じます。

どうぞ皆様が一年を通して心身健やかで、日々に何かしら温かな悦びが感じられますように。

末尾になりましたが、昨年も大変お世話になり心より御礼申し上げます。
本年もどうぞ、宜しくお願いいたします。

 2026年2月吉日  玉貴


   
   
     


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